こんな悩みを解決できる記事を書きました!
この記事を書いている僕は、家電量販店に10年以上つとめており、各メーカーの販売実績があるだけでなく、僕自身が現在パナソニックの「おどり炊き」炊飯器を愛用しています。
いきなり質問です。笑
ご飯の食感の好みは「もっちり」派ですか?「しゃっきり」派ですか?
僕が炊飯器を接客する際、必ず同じ質問をするのですが結構お客様の好みは分かれます。
なぜこんな質問をしたかと言うと、実は選ぶ炊飯器によって食感って結構変わってくるんです。
パナ炊飯器の人気ブランドである「おどり炊き」も実は3種類あり、それぞれ食感が違うんですよ!
そこで今回は「おどり炊き」を徹底解説!
3種類ある「おどり炊き」の違いを分かりやすく解説していきます。
この記事を読み終えることで、「おどり炊き」について理解でき、あなたの好みに合った商品を選んでいただけるようになります!
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おどり炊きとは
「おどり炊き」とは、お米がまるで「おどっているかのように」激しくかきまざるパナソニック独自の炊飯技術になります。
これにより、一粒一粒にムラなく熱をいき渡らせることができ、甘みともちもち感のあるふっくら美味しいご飯に炊き上がります。
「おどり炊き」をしていない一般的な炊飯器は、お米がかきまざりにくいので、どうしてもお米一粒一粒に熱を均一に行き渡らせる事ができないのです。
その問題を解決したのが「おどり炊き」なんですね。
おどり炊きの種類
気になるのはどうやって「おどり炊き」してるの?という部分ですよね。
実は「おどり炊き」する方法には3種類あり、それぞれ食感が違うんです!
それでは分かりやすく解説します。
【1種類目】急減圧バルブ
1種類目は「急減圧バルブ」タイプとなります。(以前は「可変圧力」と読んでましたが、名称変更)
こちらは「もちもち」食感が得意!
特許でもあるこの方法は、まず内釜の中を上から圧力を「ググッ」とかける事でパワーを溜め、そのあと一気に「スコーン」と減圧することでお米を激しくおどらせ、甘みともちもち感を引き出す炊き方となります。(アメトーークの家電芸人で話題になったアレです)
圧力を変えるメリットは以下の通り。
- おどり炊きができる
- 沸点(通常100℃)を上げ、高温加熱できる
実際に僕も初めて「おどり炊き」炊飯器を買って口にした時の「もちもち」の感動は今でも忘れられません。
「急減圧バルブ」技術と「おどり炊き」というネーミング、もともとは「圧力炊飯の元祖」と言われていた「三洋電機」のモノだったんです!
三洋といえば、当時「おどり炊き」を始め、お米からパンを作る世界初の家庭用パン焼き機「GOPAN(ゴパン)」など革新的な技術で定評のあった企業。
2011年にパナソニックの完全子会社化になる事で、この「おどり炊き」が今も受け継がれているんですね。
【2種類目】大火力IH
2種類目は「大火力IH」タイプ。
こちらは「ふっくら」食感になります。
炊き方は底にあるIHと低側面にあるIHを交互に「パパっと」超高速で入り切りを繰り返すことでお米をおどらせ、ごはんを大きくふっくらさせます。
「IH炊飯の元祖」であるパナソニックが長年の経験を活かし、三洋電機を子会社化する前から持つ独自技術です。
【3種類目】急減圧バルブ・大火力IH
3種類目となるのが「急減圧バルブ」と「大火力IH」をかけ合わせたタイプになります。
以前は「Wおどり炊き」というネーミングでしたが、「おどり炊き(急減圧バルブ・大火力IH)」に名称変更
つまりパナと三洋電機、2社の技術の「夢の共演」なんです!笑
炊きムラが少なく、一粒一粒がもちもち、ふっくらとした甘みのあるご飯になります。
実際、販売店でも各メーカーの炊飯器を集め、販売スタッフやお客様に食べ比べをしたことが何度かあるのですが、こちらのタイプがいつも人気No.1です!(大体2位がタイガーで3位が象印)
他メーカーとの違い
他メーカーでも、圧力を変えて「おどり炊き」しているかのような表現があるけどパナソニックとは何が違うの?
そんな疑問にお答えします!
下記では売れ筋3大メーカー(象印、タイガー、パナソニック)の特徴とその違いを解説。
3大メーカーとも美味しく炊く技術はいくつもありますが、その中でも今回は「美味しさ」のキモとなる【圧力を変化させる技術】にマトをしぼってお伝えしますね!
結論を言ってしまうと、お米をおどらせて一粒一粒に熱を伝える技術はやはりパナソニックがNo.1です。
理由は特許=「急減圧」できることが大きいです。
具体的に見ていきましょう。
象印
象印はふた内部の圧力チューナーとセンサーを使って、圧力変化を起こせますが「急減圧」はできません。(パナソニックの特許だから)
その代わり、0.05気圧というきめ細やかな制御を行うことで、家庭ごとの好みの食感に合ったごはんを炊けます。
タイガー
タイガーも圧力変化の幅は象印と同様。
段階的に圧力をコントロールすることで、やさしく温度変化させ、お米の甘みを引き出すことができます。
パナソニックとの違いを整理
- 象印・タイガー:圧力変化は0.05気圧単位
→ 圧力の変化が少ないからお米がおどりにくい - パナソニック:圧力変化は0.2気圧単位
→ 上記2社と比べ、4倍の圧力変化でお米がおどる
おどり炊きのデメリット
高い技術力で美味しいご飯が炊ける一方、どうしても販売価格が上がってしまいます。
価格帯イメージは下記の通りです。
「急減圧バルブ・大火力IH」タイプは税込7~10万円。
「急減圧バルブ」タイプは4万円前後。(大火力IHだけのタイプは現在取り扱いなし)
おどり炊きは音がうるさい!?
炊飯中「ポーン」と大きな音がなる時代もありました。
しかし、最近の機種(2015年~)はかなり改善されています。
この音は「急減圧バルブ」タイプ特有の減圧音になります。
方式の進化により、静音性だけでなく、おどりパワーが2倍、お手入れ性もアップしています。
子供がおどり炊き中にフタを開けないか心配。
炊飯中はフタがロックされるのでご安心ください!
まとめ
いかがでしたか?
上記を読んでいただくと「おどり炊き」について整理ができ、商品を選ぶ際、あなたにより合った商品を選んでいただけるようになります。
最後にもう一度内容をおさらいしましょう。
- おどり炊きとは
→ お米を激しくかき混ぜ、一粒一粒にムラなく熱を伝える技 - おどり炊きの種類
→ もちもち食感の「急減圧バルブ」タイプ
→ ふっくら食感の「大火力IH」タイプ
→ 2つの良いとこ取りの「急減圧バルブ・大火力IH」タイプ - 他メーカーとの違い
→ 急減圧できるという特許を持つパナソニックがNo.1 - おどり炊きのデメリット
→ 販売価格が上がる
ご飯は毎日お腹にいれるものだから、商品選びにはこだわりたいですよね。
あなたにぴったりの商品を選んで、毎日の食卓を楽しんでくださいね。