こんな悩みを解決できる記事を書きました!
この記事を書いている僕は、家電量販店に10年以上勤めており、各メーカーのテレビ販売実績があります。
昨今テレビは「見る」モノから、アプリなどを「楽しむ」スマートテレビへと進化。
モデルによっては使い方が昔と大きく変わっているんですね!
そこで今回はスマートテレビの核となる「OS(オペレーティング・システム)」に着目した記事を分かりやすくまとめました。
記事ではパナソニックの独自OSの特徴や他メーカーで採用されるAndroidとの比較も解説していきます。
記事を読むことで、あなたに合ったテレビを選べるようになります!
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OSとは
オペレーティング・システムの略で一言でいうと「司令塔」です。
例えばあなたがリモコンで「8チャンネル」を押したときに、8チャンネルに変えるようテレビの内部で指示するシステムがOSになります。
- Microsoft:Windows
- Apple:iOS
- Google:Android
「指示」以外のOSの特徴としては「画面のデザイン」ですね。
iPhoneとAndroidの画面デザインや操作性って違うじゃないないですか。
あれがまさにOSの特徴、個性になります。
ビエラは2023年度まで独自OSを採用
ビエラは2023年度モデルまで独自のOSを使っており、特に名前はありません。(記事ではビエラOSと勝手に名付けてます)
2024年度からAmazonと共同開発した「Fire OS」を採用してますが、今回の記事では「ビエラOS」に絞って書いてます。
このビエラOSの元となったのは「Firefox OS」。
2016年に開発終了し、Fire OSと名前が似てますがベツモノです。
Firefox OSはオープンソースと言われるフリー素材の為、メーカー独自で改良できるというメリットがあるんですね!
その柔軟性に目をつけ、「使いやすさ」と「スマート機能(アプリを楽しむ)」を両立させたのがビエラなんですね。
ソニー、シャープ、レグザ、ハイセンスのOS
OS | |
---|---|
ソニー | Android |
シャープ | Android |
レグザ | 独自OS(Linuxベース) |
ハイセンス | 独自OS(Linuxベース) |
国内販売の人気メーカーは「Android」と「独自OS」が二分しています。
Androidの場合、テレビメーカーは違えど中身はGoogleが作っていますので、操作性がほぼ同じなのが特徴ですね。
ビエラとレグザは独自OSですが、操作性はまったく違い、それぞれのメーカーの独自機能が使いやすいよう設計されてます。
次からはパナソニックの独自OSである「ビエラOS」と「Android」を比較してきましょう!
「ビエラOS」 vs 「Android」
ビエラOS | Android | |
---|---|---|
アプリを楽しむ | ||
使いやすさ | ||
キャスト機能 | ||
音声操作 |
まとめるとこんな感じです。
1項目ずつ掘り下げてみましょう!
アプリを楽しむ
ビエラOS | Android | |
---|---|---|
アプリ数 | ||
プリインストール数 | ||
テレビの容量 |
ココは多くの方(家電販売員含めて)がAndroid最強説を信じてるところ。
確かにアプリの数自体はAndroidの方が多いのですが、3つの大きな欠点があります。
- プリインストールアプリ(最初から入ってるアプリ)が少ない
- テレビの内蔵メモリが少なく、インストール数に限りがある
- Googleアカウントが必要
ちなみにビエラOS、Androidでは次のようなアプリが楽しめます!
「アプリはどうやってダウンロードするの?」と思った方は下記の記事を見てみてくださいね!(Android TVはコチラ、Google TVはコチラ)
ビエラOSの容量(ストレージ)は非公表となってますが、Androidの容量は設定画面から見られます。
各社調べてみました!
- ソニー(A80Lシリーズ):20GB
- シャープ(FS1シリーズ):8.4GB
上記は「全容量」なので、実際はプリインストールアプリなどがその中で使われ、使用可能容量はその半分ってところ。
iPhoneなどの人気スマホの容量が、256GBが売れ筋なことを考えると、やや物足りない印象ですよね。
実際販売店にも「テレビの容量がいっぱいになり、アプリがダウンロードできない」という相談も少なくないんです。
また容量がいっぱいになってくると、動きが重くなってくるのもストレスの原因になりますよね。
ちなみにパナソニックの「容量非公表」なのがズルすぎるので直接問い合わせしてみると、アプリ容量制限はないとの事。(アプリ取り放題)
しかもプリインストールアプリが多い状態でリモコンの動きがサクサクなのは嬉しいポイントですね!
方法は2つ。
- 「FireTV stick」や「Chromecast」など別のデバイスを用意し、アプリはそちらで管理
- 不要なアプリを消す(システム系のアプリは削除できません)
ちなみにソニーは2018年モデルまでは一部のアプリをUSBメモリに逃がせましたが現在はできません。
使いやすさ
使いやすさはビエラOSの方が断然上です。
あえておすすめ分けをするなら次の通り。
- ビエラOS:普段はテレビ、たまにYouTubeなどのアプリも楽しみたい
- Android:スマホのように操作がしたい(設定画面など)
ビエラはとにかくシンプル・サクサクで、老若男女愛される操作性と画面デザインです。
例えば上の画像のように、テレビ視聴中にリモコンの「ホーム」ボタンを押すと、ビエラなら「テレビを見ながら」見たいアプリやおすすめ番組が選べるんですね!
「使いやすさ」という部分が独自OSの一番良いところなんじゃないかなと思います。(Androidを採用しない理由はコレかと)
キャスト
キャストとはコンテンツ(スマホの写真や音楽など)をテレビに飛ばすこと。
大画面で写真を見たり、テレビをスピーカー代わりにして音楽を聞いたりと、とても便利な機能です。
キャストはビエラOSでもAndroidでも、ほとんどのメーカーができます。
大手2メーカーのキャスト方法は次の通り。
「キャストについてくわしく知りたい!」方はこちらの記事をどうぞ。
音声操作
ビエラOS | Android | |
---|---|---|
Googleアシスタント | ||
アレクサ | ||
独自の音声操作 |
音声操作はビエラOSが圧倒的。
なぜなら上記3種類の音声操作が可能だから。
3種類といっても選べるのは1つですが、下記を参考にあなたに合った音声操作が選べちゃいます。(あとから変更もOK)
Googleアシスタント、アレクサ | 独自の音声操作 | |
---|---|---|
ネット接続 | ||
パーソナルデータ連携(アカウント連携が必要) | ||
テレビ操作(チャンネル・音量変更など) | ||
コンテンツ操作 | アプリ起動 YouTube動画検索 | 放送・録画番組検索 YouTube動画検索 |
情報表示(天気やネット検索結果表示) | ||
機器操作(テレビがスマートスピーカー替わりに) |
参考までに大手2メーカーの「音声操作」対応モデルのリンクを貼り付けておきますね!
まとめ
いかがでしたか?
最後に今回のポイントをサクッとおさらいしましょう。
- OS選びは超重要(テレビの使いやすさの鍵となる)
- Androidはアプリ数が豊富だが、テレビ自体の容量が少ない
- 使いやすさなら「ビエラ」、Androidスマホヘビーユーザーなら「Android」
各メーカー、Androidへの完全移行するかと思いきや、各メーカーの強みが最大限発揮できる独自OSも人気です。
スマホの進化は一息ついた感じですが、テレビOSはまだまだ進化しそうで目が離せませんね!
それでは最後まで読んでいただき、ありがとうございました!