こんな悩みを解決できる記事を書きました!
この記事を書いている僕は、家電量販店に10年以上つとめており、数々の冷蔵庫の販売実績がありますし、僕自身がクーリングアシスト愛用中です。
「クーリングアシスト」って販売員の中でも説明に苦手意識を持っている方が多く、魅力をお客様に伝えきれていないのが実情なんです。
なので今回は出来るだけわかりやすくクーリングアシストの基礎から実際のレビューまで解説しますね!
記事の後半では他メーカーとの違いやパナが売れている理由についてもふれるので、「基礎やレビューはいいから、とっとと他メーカーとの比較だけが知りたい!」方はサクッとジャンプしちゃってください。笑
この記事を読み終えることでクーリングアシストの使い方や魅力を理解することができます!
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クーリングアシストとは
一言でいうと「業務用」レベルで速く冷やして美味しさを逃さない技術ですね。
なんと通常冷凍の約5倍の冷凍スピードなんですよ!
こんなに速くできた理由は3つ。
- 独立した部屋
- 大風量の天面ファン
- アルミプレート
この3つがそろっている冷蔵庫は大手メーカーでパナソニックだけ。
特に上記2の「大風量の天面ファン」は他メーカーにはなく、小さなファンが背面に付いてるだけなんですね。
上記3つの掛け算からなるのが「クーリングアシスト」です。
実はパナは業務用冷凍庫も作っている
では、なぜ「業務用」レベルの技術を手にできたのか?
理由はシンプルで、パナは「家庭用」冷蔵庫だけでなく「業務用」冷蔵庫も作っているから。(ちなみに上の写真の冷蔵庫のお値段は約300万円。。)
業務用冷蔵庫は料亭やレストランなどでプロが使うので、「大容量」なだけでなく、一瞬で冷やす技術がすごいんです。
しかしクーリングアシストが出る前までは大企業ならではの課題があって、家庭用と業務用で作っている部署が違うもんですから意見交換や相乗効果が図れていなかったんですね。
やっと部署間の連携が図れた結果、「家庭用」と「業務用」技術の夢の共演が「クーリングアシスト」なわけですね。
自宅に業務用冷蔵庫があるってすごくないですか?笑
クーリングアシストには3種類ある
クーリングアシストには3種類のモードがあり、図のように「冷ます」「急冷」「急凍」に分かれます。
ちなみに人気な機能は上から「急凍」→「冷ます」→「急冷」。
設定方法は本体でもできますし、無料のアプリからでもOK。
デメリットが改善した!
唯一のデメリットとも言えるクーリングアシストの設定方法が新型モデルからカイゼンされました!
くわしくはコチラを読んでみてくださいね。
はやうま冷却
はやうま冷却を実際に自宅で試してみました~!
試すのは「ご飯を冷ます」です。
注目ポイントは下にあるように細菌が活発になる温度帯を設定時間でクリアできるか。
アツアツのご飯が3分で25℃以下になれば合格です。笑
【レビュー】ご飯を冷ます
終わるとこんな完了音が鳴ります ♪
本当に3分で目標温度まで下がったし、動作中の大風量ファンの音はどうかなと心配でしたが、静かすぎてオドロキました。
はやうま冷凍
続いて「冷凍」編です。
注目ポイントは1点。
動画のように、本当においしさと食感がキープできるか、です。
【レビュー】からあげの冷凍比較
自宅近くのからあげ専門店でからあげを購入。
今度は無料アプリ「Cool Pantry」で設定してみました。
冷凍終了。
左が「はやうま冷凍」右が「通常冷凍」なのですが、見た目にも感触にも違いはありません。(両方とも完全なカチコチではなく、強く押すと弾力を感じるレベル)
正直、僕が想像していた仕上がりとは違う結果でした。
なぜなら「はやうま」は霜があまりつかず、「通常冷凍」は全体的に霜がつくと思っていたからです。(この時点で実演をやり直そうか考えました。笑)
上の動画にあるように、中(肉)の水分が衣について霜になりますが、「はやうま」なら急速冷凍して水分を中で閉じ込めるんじゃないの?(不安!)
包丁で切るところを動画でも撮ったのですが、衣のサクサク感が全然違います!
そしていざ実食!
「通常冷凍」の方は衣がベタついて中がパサパサ、「はやうま」は衣がサクサク、中はジューシーで明らかに「はやうま」の方が揚げたてに近くて美味しかったです。
【追記】その他レビュー
下記は興味のあるレシピがあれば見てもらって、なければ読み飛ばしちゃいましょう!笑
設定方法や写真は上記で解説してますので、Before・After中心にサクサクお伝えしますね。
はやうまで45分冷凍後、例のごとく通常冷凍へ移動。
その後、それぞれ1日冷凍しました。
ジップロックからネギを出すところを動画で撮りました!
動画の通り、パラパラ感に違いは感じなかったものの、写真ではネギの中の水分(うまみ)が外側にもれ、霜となっている様子がお分かりいただけるかと思います。
【リンク集】使いかたやレシピ集
はやうまを使ってみたいけど、具材以外に何を用意すればいいの?
おすすめの解凍方法が知りたい!
そんなギモンを解決する内容が下記にまとまっています。
「はやうま冷凍」のおいしい冷凍術
僕も実演をする際、コチラを参考にしました。笑
クーリングアシストを使わないとき
普通の冷凍室として使えますよ!
取り出しやすい位置にあるので、冷凍品の中でも特によく使うモノを入れておくといいかもしれません!
1点だけ注意点があり、乳脂肪分が多いアイスクリーム等はやわらかくなってしまう可能性もあるので、通常冷凍をおすすめします。
メーカー比較
公式サイトや説明書を見て「急速冷凍」のメーカー比較表を作ってみました。
「冷凍スピード」No.1はパナソニック。
業務用レベルの冷凍スピードというだけあって、-1℃から-5℃の温度帯を唯一の30分を切るスピードで通過できます。
残念だったのは三菱で、瞬間冷凍訴求しているものの、大手5社の中で唯一「冷凍スピード」に関して具体的な数字の表記がありませんでした。
ただ食品の「投入上限温度」は80℃と最も高く、アツアツの食品をすぐに入れられるのはメリットですね。
冷凍ブームの理由と「急速冷凍」の真実
他メーカーを圧倒するパナの冷凍技術「クーリングアシスト」。
最近この機能を目的に指名買いでパナを選ぶ方が本当に増えています。
人気の理由を語る上で外せないのが、昨今の「冷凍ブーム」です。
冷凍ブーム
上の図を見ると明らかですが、冷凍市場は右肩上がりに伸びています。
理由は3つ。
- コロナ禍で「外食」の機会が減り「内食」が増えた
- 共働きで「作り置き」が定着
- 冷凍食品がどんどん美味しくなっている
1.2は説明不要ですね。
3は下記で解説しますね!
冷凍食品が美味しくなっている理由
いきなりですが、冷凍チャーハンって美味しくないですか?笑
冷凍食品や飲食店がどんどん美味しくなっている、その理由はズバリ「急速冷凍」の進化です。
下の図をご覧ください。
「最大氷結晶生成帯」という言葉は冷凍ブームの鍵となる言葉なので必ずおぼえて帰ってほしいです!
意味は「氷の結晶が大きくなりやすい温度帯」のこと。
なのでここの温度帯でのんびりしていると、食材中の水分が大きな氷のトゲとなり、美味しさを傷つけてしまうんですね。(イメージは下記)
「急速冷凍」できるのはパナソニックだけ
日本冷凍食品協会という「冷凍食品を製造する企業」を会員とする協会があります。(現在の会長はニチレイの社長)
協会が「急速冷凍」に関して2つの重要なことを述べてます!
- 冷凍食品の品質維持のため、最大氷結晶生成帯を30分以下で通過する「急速冷凍」が重要
- 冷凍食品の認定条件の一つとして、この「急速冷凍」を用いたものとする
三菱、日立、東芝も「急速冷凍」訴求していますが、実は真の「急速冷凍」ができるのは30分以内で通過できるパナソニックだけなんですね!
まとめ
クーリングアシストいかかでしたか?
最後にまとめてサクッとおさらいです。
- クーリングアシストとは?
→ 「業務用」レベルに速く冷やして美味しさを逃さない技術 - はやうま冷却
→ ご飯を「冷ます」を試したら本当に3分で目標温度まで下がりました - はやうま冷凍
→ からあげをはやうま冷凍したら、揚げたてのような美味しさをキープできました - クーリングアシストを使わないとき
→ 普通の冷凍室として使えます - メーカー比較
→ パナの「はやうま」が冷凍スピードNo.1でした - 冷凍ブームの理由と「急速冷凍」の真実
→ 意外かもしれませんが「急速冷凍」できるのはパナだけ
今後もますます「冷凍」ニーズが高まることが予想されます。
パナは「使いやすさ」だけに注目が集まりがちですが、実は業界No.1の冷凍技術を持つことがお分かりいただけたところで今日はこの辺で。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!